2.けんかごま

たたきごまのような形のこまの着地部分に心棒をつけたこまで、 外国のこまのほとんどの投げごまはこの形です。 日本の投げごまのような形ではないので、技はしにくく、 多くの場合、地面でまわします。 必ずしもけんかするとはかぎらないが、この形のこまを分類上、「けんかごま」とします。 おそらく、たたきごまをもっとまわしたくて考えられたのでしょう。 日本にも同種のものが各地に見られます。 特に「九州けんかごま」は鋭い芯のついたこまで相手のこまに投げつけて、たたき割る,勇壮なこまです。 県によって形がちがいます。芯(けん、じん)も数種類あり、同じ形の芯でも呼び名がちがいます。 失敗してけがをさせることもしばしばだったので、幼児のために「木の根」が考案されました。

けんかごまのけんのいろいろ

左からかつぶし・やり・ひし・まる・よき

 長崎 島原ごまは長い三角の刃

木の根

形による地方色

平ごま 博多系

けんかごま(福岡県・春日)

へそごま 佐賀大分系

姫方ごま(佐賀県 鳥栖)

とんぼ・かぶと 熊本系

とんぼ(熊本県 熊本)

ぼうず 長崎系

(長崎県 長崎)

各地の九州けんかごま

うちかけごま(大分県 別府)

大分白ごま(大分県 大分)

けんかごま(沖縄県 宮古島) 

熊取ごま(大分県 日田)

鉄輪けんか(福岡県 久留米)

松笠だんがい(長崎県     )

独楽の百科事典に戻る。
最初のページに戻る。