媒体名:El Colombiano(エル・コロンビアーノ)/ Area Metro (アレア・メトロ)欄
日付:6月1日
タイトル:笑顔を取り戻す路上遊び
写真:先週金曜日から4人の日本人招待客が在日コロンビア大使館を通じてカルダスに招待され、教育機関で公演を行っている。昨日はJoaquin Arstizabal(ホアキン・アルスティサバス)学校の子供たちが公演を楽しんだ。(上:藤田氏がけん玉を操っている様子。)
タケ(武田氏)は日本のコマの名人。ディアボロを操ったデモンストレーションも行った。大会開会式のエキジビジョンでも彼らは公演する。(下:武田氏がディアボロを操っている様子)
(抜粋)
・ 日本人がカルダスの学校で遊びの公演を行う
・ 第25回を迎える伝統イベントが本日開催
・ 3種目からスタートしたイベントが今日では12種目に。
4名の日本人の遊びの名人が先週金曜日から訪問し、厳粛だけれども色合い鮮やかで目を引く衣装を身につけ、彼らの到着を首を長くして待っていた何百名という子供たちの前で演技を披露した。
自己紹介が済むと、デモンストレーションがスタート。子供たちの楽しみが始まった。学校の中庭は、歓喜の声、感嘆と尊敬の声が上がった。
彼らはスペイン語を話しはしないものの、世界共通の言語である「遊び」で直ぐに気持ちを通じさせることが出来た。
武田氏はディアボロ(空中独楽)をまるで体の一部であるかのように操った。Taka(長谷川氏)はヨーヨーの世界チャンピオンで、藤田夫妻は日本の昔遊びをコミカルな表現も含めながら紹介した。
一番難しい場面だったのは、別れの瞬間だった。観客皆が彼らのサインを欲しがったり、握手を求めたり、話しをしたかったりと殺到し、日本人らは部屋に閉じ込められ、窓から対応出来るだけ対応して後、次の公演会場まで走るようにして移動したのだった。
この4人の日本人は在日コロンビア大使館を通じて招待され、今日から第25回路上昔遊び大会に参加し、各学校を公演して回る。
この大会の70年代に社会学を勉強していた学生グループが草案したことが始まりだが、実現したのはHumberto Gomez(ウンベルト・ゴメス氏)が1981年にカルダスの商業高校の教育者に任命されてからである。「私は今の子供たちが昔のようにボールやコマなどの遊びをしなくなったことに気が付いたのです。そして少しずつこのような遊びを教えて行き、子供たちも少しずつテレビゲームなどを止めて路上で遊び始めたのです。」
それからカルダスのコミュニティ、特に学長らや教授陣、そして学生を中心に働きかけたのだ。第一回目の都市は参加学校も少なく、少人数では合ったものの、熱気溢れるイベントになったという。少しずつイベントも力をつけてきて、教育機関のプロジェクトとして実行するまでになった。
このコンクールは2月から250名の学生で義務付けられた予選が行われる。さらに路上遊びの玩具制作所でも作り方を教え、その知識を各教育機関に広めてもらうのだ。
始めた当初は3種目だけだったイベントも25年の時を経て種目も増えた。
カルダスをコロンビアの「遊びの市」に変えたイベントが今日と明日開催される。